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東条 碩夫
音楽評論家
東京都交響楽団 第871定期演奏会
19/1/10(木)
サントリーホール 大ホール
東京都交響楽団とその音楽監督・大野和士のコンビはいよいよ快調。1月の2つの定期はややツウ向きのプログラムだが、初めて聴く人でも違和感なしに愉しめるだろう。 10日は、強烈な個性派たる女性ヴァイオリニスト、コパチンスカヤがシェーンベルクの「ヴァイオリン協奏曲」を弾く。渋い曲だが、この人の演奏で聴けば面白くなること請け合い。もう1曲はブルックナーの「第6交響曲」で、これは彼の交響曲の中では珍しく躍動的な曲だ。 15日の方は、叙情派テナーのボストリッジがマーラーの神秘的で美しい「少年の不思議な角笛」から数曲を歌うのがまず聴きどころ。オケの曲としてはブゾーニの「喜劇序曲」と、プロコフィエフの「...
18/12/26(水)