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山内宏泰

ライター

琳派と印象派 東⻄都市文化が生んだ美術

江戸時代を通じて受け継がれてきた琳派の系譜と、19世紀後半のフランスで「絵画の革新」を印象派。両者を比較したり融合させるという、なかなか野心的な展覧会だ。 琳派と印象派では時代もテイストも異なるはずだけれど、企画者はある共通点を見出した。どちらも都市文化をベースに花開いたところである。たしかに京都に江戸、パリと、巨大都市にして文化活動が極めて盛んな街を舞台にしてこそ、これほど大きなムーブメントになったのはまちがいない。 尾形光琳に酒井抱一、モネやセザンヌ……。琳派と印象派が渾然となって続々と目の前に立ち現れる会場構成だけど、まったく違和感はない。それどころか、両者はたいへん相性がいい。キュレーションの妙を強く感じる展示だ。

20/12/4(金)

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