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木谷 節子
アートライター
オラファー・エリアソン ときに川は橋となる
20/6/9(火)~20/9/27(日)
東京都現代美術館
光や水、霧などを使った大規模なインスタレーションで、観る者に驚きの美空間を体験させてくれるオラファー・エリアソン。アイスランドとデンマークで生まれ育っただけに、厳しくも幻想的な自然の美やその重要性を、アートを通して私たちに教えてくれるアーティストだ。たとえば、彼の初期の代表作として知られる《ビューティー》は、上から大量に降るミストに光を当てて虹をつくる。実際には7色に揺れるオーロラのような光の帯で、手を伸ばせば触れることもできる作品だ。また注目の新作は、日本の文化や思想に興味を持っているエリアソンが、本展のために制作したもの。水盤にさざ波をたて、そこに光を投影するもので、日本的な「可変の美」を体現。そのほか、携帯用ソーラーライト「リトルサン」を使った光のアートも楽しめる。
20/6/7(日)