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水先案内人のおすすめ

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ダメな人が出てくる情けない話やバカげた映画を中心におススメ

村山 章

映画ライター

本気のしるし 劇場版

深田晃司監督が、初めて手がけたテレビドラマシリーズを自ら再編集した劇場版だが、上映時間を知って驚いた。ほぼ4時間、途中休憩あり。全10話のドラマシリーズを数珠つなぎにしてもだいたい同じ時間であり、映画興行の観点からは無謀としか言いようがない。 ところが、この4時間が、驚くほど早く過ぎるのだ。確かに休憩はあったしトイレにも行った。しかし全編を観終わっても、体感的には2時間の映画を観たのと変わらない。まさに魔法のように過ぎた4時間だった。 魅力的だが超迷惑な女性と、その迷惑さに引き込まれていく男性の地獄めぐりみたいな日々を、サスペンスにもホラーにもラブストーリーにも見える得体のしれない語り口で描いた本作は、ものすごく小さい男女のお話なのに、『ゴッドファーザー』や『アベンジャーズ:エンドゲーム』よりもはるかに長い。しかしその長さは必要だったのだと納得させられるし、なおかつ長丁場にぐったりさせられることもない。映画は不穏だけど、観終えた感覚は心地良い。 まだまだこれから劇場公開される地域も多いので、ハードルが高いとはお思いでしょうが、どうかこの前代未聞の4時間に飛び込んでいただきたい。

20/10/29(木)

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