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セレクト方針はズバリ!「バランス」です

木谷 節子

アートライター

写真家ドアノー/音楽/パリ

フランスの写真家ロベール・ドアノー(1912-1994)といえば、街角でキスをする恋人たちを撮った《パリ市庁舎前のキス》などが有名だが、本展は、「アムール」ではなく、彼の「音楽」をテーマとした展覧会。1930年代から90年代にかけてドアノーが撮りためたパリの「音楽のある風景」約200点を紹介中だ。 若いミュージシャンを撮影した晩年の作品もあるものの、やはり興味深いのは、流しのアコーデオン弾きがカフェやビストロを出入りし、イヴ・モンタンやジュリエット・グレコがリアルにシャンソンを歌い、ボーヴォワールやデュラスがサン・ジェルマン・デ・プレのカフェに集っていた1950年代のパリの風景。そこに漂う匂いや人々の熱気までも映し出した古いフランス映画のようなそれらは、一定以上の年齢層の人にとっては「これぞパリ!」なイメージかもしれない。 個人的には、舞台上のエディット・ピアフを俯瞰で撮った写真がツボ。ライトに浮かび上がった豆粒のようなピアフの姿に、ロートレックが描いた歌姫たちのイメージが重なった。

21/2/13(土)

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