Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

水先案内人のおすすめ

評論家や専門家等、エンタメの目利き&ツウが
いまみるべき1本を毎日お届け!

演劇鑑賞年間300本、記者歴40年のベテラン

大島 幸久

演劇ジャーナリスト

『メアリ・スチュアート』

現在でもイングランドとスコットランドは難解な関係だが、16世紀末を時代背景とする『メアリ・スチュアート』を観ると、宗教間や国家間の確執が想像できるだろう。9年ぶり舞台出演の長谷川京子の役はスコットランド女王メアリ・スチュアート、実力派のシルビア・グラブがイングランド女王エリザベス。ふたりの壮絶な闘いはその美貌と誇りをかけたのみならず歴史的であり男性を巻き込んだ愛憎劇である。物語は、政変で国を追われたメアリがエリザベスの元に身を寄せる。ところが19年間も幽閉されたのだ。登場人物は総勢17人。メアリに恋心を抱く青年モーティマーが三浦涼介、策略家レスターが吉田栄作、楽しみはメアリのかつての執事メルヴィルの青山達三。森新太郎の冴える演出が大注目である。

20/1/26(日)

アプリで読む