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「クラシックソムリエ検定」編集長にしてピアノのスペシャリスト
高坂 はる香
音楽ライター
ピョートル・アンデルシェフスキ ピアノ・リサイタル/トリフォニーホール・グレイト・ピアニスト・シリーズ
19/6/4(火)
すみだトリフォニーホール 大ホール
アンデルシェフスキさんが『ディアベリ変奏曲』を弾く。そう聞いて、あの伝説のレパートリーを聴ける!とワクワクが止まらないピアノファンもいらっしゃることでしょう。 さかのぼること29年前、リーズ国際ピアノコンクールを受けた当時20歳の彼は、予選で弾いた『ディアベリ変奏曲』が高く評価され、ファイナリストに選ばれました。しかし完璧主義ゆえ、自らの演奏に満足がいかなかったからとファイナル進出を辞退してしまいます。これが逆に話題となって、音楽業界で注目を集めたのでした。 その後、翌年のロンドンデビュー公演はじめ、幾度となく『ディアベリ変奏曲』を取り上げてきたアンデルシェフスキさん。独自のスタンスを貫いた活動で人気と評価を不動のものとした彼は、今回、50歳の節目を迎える年のプログラムとして、特別なこの作品をセレクトしたわけです。 きっとこれからも、彼のディアベリ探究の旅は、ずっと続いていくことでしょう。その一つの通過点を目撃する、貴重な公演です。
19/5/27(月)