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ドキュメンタリーの面白さを知ると映画の見方が変わる

村山 匡一郎

映画評論家、大学講師

迷子になった拳

ミャンマーの伝統武術“ラウェイ”に挑戦する日本人格闘家たちの姿を追ったドキュメンタリーだ。“ラウェイ”のことは初めて知ったが、何でもありの過激な格闘技であることに驚かされた。そんな“ラウェイ”の魅力にとりつかれてミャンマーに武者修行に行った金子大輝と、日本で始まった“ラウェイ”大会に参加した渡慶次幸平のふたりの姿に焦点を当てている。『熊笹の遺言』から16年ぶりとなる今田哲史監督は自身の思いを字幕で描きながら、危険な格闘技に身体をかける男たちとその家族の生き様を見事に浮かび上がらせる。幾度も闘って倒される痛みを身体に刻みこむ男たちの果敢な姿には思わず感動するが、それは同時に“生きる”ことへの飽くなき冒険ともいえる。心身の挑戦の大切さを教えられる。

21/3/22(月)

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