インディペンデントな作品ながら実に快作！ 誰もが知っているあの「引っ越しオバサン騒音事件」。布団をたたきながら物凄い形相で叫ぶおばちゃんの事件は、私も『とくダネ！』で何度お伝えしたかわからない。 しかし、驚いた。クレーマーのオバちゃん（大高洋子）VS 被害者（篠原ゆき子）の激突は本作の最大の見どころであるが、笑いながら観ているうちに最後には泣かされてしまうのだ。 自分なりの考えで事態をとらえていると見事に常識がひっくり返される。我々が目にしていた騒動の真相は、取材が追い付いていないだけで本当は違うところにある…...という、時に報道に起きる現象を鋭く突いているのだ。今、泣ける映画に篠原ゆきこ。おためしあれ。

20/12/4(金)