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「名画座かんぺ」発行人による極私的旧作邦画オススメ
のむみち
名画座かんぺ発行人
松竹映画100周年記念 ホームドラマの系譜
20/7/4(土)~20/7/24(金)
シネマヴェーラ渋谷
『この広い空のどこかに』(7/4〜10)シネマヴェーラ渋谷 特集「松竹映画100周年記念 ホームドラマの系譜」(7/4〜24)で上映。 家業の酒屋を継いだ若い長男夫婦(佐田啓二&久我美子)が、老母、足の不自由な姉、大学生の弟と共に暮らしながら、嫁姑問題や妹の結婚問題など様々な家族問題を乗り越えていく。『切腹』や『人間の條件』など、骨太な作品で知られる小林正樹監督による心洗われる感動の社会派ホームドラマ。 生涯ベスト級に好きな作品がスクリーンで観られる歓び!見どころは純真で真っ直ぐな少年(本作では青年)役を演らせたら日本一の石浜朗と、脚の不具を僻みつつも最後は幸せを掴む高峰秀子、そして、出番は少ないながら、究極の「善」を体現する大木実♡……です。『いとはん物語』始め“物干し台”が出てくる作品に悪い作品はない、が持論のワタクシですが(「物干し台映画祭」やりたい)、本作のラストの物干し台のシーンは、日本映画史上に残る名シーンだと思います!
20/7/1(水)