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「名画座かんぺ」発行人による極私的旧作邦画オススメ
のむみち
名画座かんぺ発行人
オーシマ、モン・アムール
21/4/3(土)~21/4/23(金)
シネマヴェーラ渋谷
『愛の亡霊』(4/10、4/12~16) シネマヴェーラ渋谷「オーシマ、モン・アムール」(4/3〜23)で上映。 人力車夫の夫・儀三郎(田村高廣)を夫に持つせき(吉行和子)は、兵隊帰りの豊次(藤竜也)と関係を持ち、儀三郎が邪魔になった二人は儀三郎を殺して死体を井戸に投げ込むが……。当時43歳だった吉行和子が周囲の猛反対を押し切って出演、代表作となった作品です。 確かにそれまでの出演作は、『にあんちゃん』と『才女気質』で毎日映画コンクール女優助演賞を受賞してはいますが、役どころとしては大人しめの助演が多い(少なくとも映画では)イメージ。そんな吉行が本作では女の情念を大胆に演じており、愛する豊次に向かって「(自分の身体を)見て、覚えててくろ……!」と全裸になるシーンが感動的です。本作の2年前に『愛のコリーダ』を経ている藤竜也のエロさは言わずもがな♡
21/4/1(木)