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山内宏泰
ライター
森美術館15周年記念展 六本木クロッシング2019展:つないでみる
19/2/9(土)~19/5/26(日)
森美術館
新進アーティストを取り上げるグループ展としてすっかり恒例となった同展。日本の現代アートが今、何を見つめどこを向いているのかがよくわかる好企画だ。では2019年の日本のアートの様子はいかに? 手触りや手応えのようなものを気にしたり、掘り下げているアーティストが多い印象だ。 たとえば、会場入口付近を巨大なピンク色のネコのオブジェで覆っている飯川雄大。彼は何も人を驚かせる「びっくり箱」をつくっているつもりではなく、ファースト・インプレッションとそれがうまく人に伝わらないもどかしさを、作品を通して扱おうとしている。 現代芸術活動チーム「目」は、《景体》と題した作品を出品している。黒々とした波を表し...
19/3/29(金)