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水先案内人のおすすめ

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ドキュメンタリーの面白さを知ると映画の見方が変わる

村山 匡一郎

映画評論家、大学講師

食の安全を守る人々

“食の安全”に関しては今日、多くの人々が当たり前と思っている。だが、実際はどうか。TPP(環太平洋パートナーシップ協定)という経済連携協定に端を発するグローバル化によって、種子法廃止、種苗法改定、ラウンドアップ規制緩和、表記のないゲノム編集など、日本の農業と食物の危機に瀕した現状を、専門家の証言やアメリカなどの取材を交えて描いたドキュメンタリーだ。前作『タネは誰のもの』に続いて、元農林水産大臣の山田正彦氏が取材を行っている。とりわけモンサントのような多国籍企業による利潤追求のために安全を無視する姿勢とその結果としての弊害や病気を知ると恐ろしくなる。グローバル化を推進する政治家や企業側の声も聞いてみたいと思うが、本作を観て考えるところは大きい。

21/6/20(日)

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