今年、港区でバンクシーとおぼしきネズミの絵が見つかり、これは大変と東京都が保護。その真偽のほどの調査に乗り出したニュースは記憶に新しいのではないだろうか？ 当初はただの落書きとされていたものが、もしかしたら著名アーティストの作品かも！となって、大の大人たちが右往左往して色めき立ってしまう。こんな価値の乱高下が現代アートには潜んでいるのかもしれない。 本ドキュメンタリーは、まさにその現代アートの“価値”に切り込んでいる。 中でも“アート”＝“芸術性” “文化”で崇高とされがちで、どこか伏せられ触れられないできた、お金にまつわる話が見事なくらい大放出されている。というかほとんどお金についてのエピソードばかり(笑)。 アーティスト、オークショニア、コレクター、美術評論家、キュレーター、それぞれの思惑が錯綜。巨大ビジネスの場と化した現代アート市場の舞台裏をご覧あれ！

19/8/13(火)