Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

水先案内人のおすすめ

評論家や専門家等、エンタメの目利き&ツウが
いまみるべき1本を毎日お届け!

邦画・洋画、話題作は見逃さない。年間新作鑑賞130本以上!

笠井 信輔

1963年生まれ フリーアナウンサー

ドクター・スリープ

あの傑作『シャイニング』を高校時代に劇場で観たものとして、楽しみで仕方なかったが、そう来たか! という満足と気づきに満ちた仕上がりとなった。 あの雪のホテルで生き残ったダニーは、惨劇のトラウマから悶々と生きているが同じ“シャイニング(超能力)”を持つ少女との出会いから、再び、雪のホテルに乗り込むことになる。『スター・ウォーズ』も『宇宙戦艦ヤマト』もそうだが、テーマ曲の強い続編はいい! それだけであの時代に戻れるのだ。 しかし、懐古趣味かと言えばそうではない。ホラーの続きを観るのかと思っていたら、シャイニングのパワーを食らう一味が登場し、まるで、「X-MEN」のごとく、サイキックバトルへと展開し若者を喜ばせ、クライマックスは、「シャイニング! 全員集合」(笑)とばかりにアベンジャーズ的仕掛けでオールドファンも喜ばす。さらに、マイク・フラナガン監督は、『シャイニング』の仕上がりに納得がいかずにキューブリックと対立していた原作者スティーヴン・キングを、ホテル自体にパワーを持させることによって味方につけることに成功しているのである。

19/11/26(火)

アプリで読む