評論家や専門家等、エンタメの目利き&ツウが
いまみるべき1本を毎日お届け!
歌舞伎とか文楽とか…伝統芸能ってカッコいい!
五十川 晶子
フリー編集者、ライター
『通し狂言 姫路城音菊礎石 五幕九場』国立劇場 平成31年初春歌舞伎公演
19/1/3(木)~19/1/27(日)
国立劇場 大劇場
平成の大修繕できれいに化粧直しされた姫路城。歌舞伎で姫路城といえば妖怪変化が出没する『刑部姫』や『天守物語』が知られるところだ。城内には『番町皿屋敷』のお菊の井戸も。今年の国立劇場の初春公演は、この姫路城と播磨国桃井家のお家騒動を描いた『姫路城音菊礎石』。 尾上菊五郎がつとめる印南内膳は、桃井家の家老。放埓三昧の城主の窮地を救って見事な忠臣ぶりを見せると思いきや、実はその逆。桃井家へのリベンジのため、悪どい奸計をたくらみ、まんまと桃井家を没落させる。だがやがて姫路城に妖しい魔物が棲むと噂が広がり……。時代と世話とが絶妙に重なり、通し狂言らしいスケール感が期待できそう。 桃井家を守ろうとする...
18/12/26(水)