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水先案内人のおすすめ

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話題作、アート系作品を中心に

恩田 泰子

映画記者(読売新聞)

CLIMAX クライマックス

鬼才ギャスパー・ノエ監督は、『タワーリング・インフェルノ』や『ポセイドン・アドベンチャー』、そして『タイタニック』のような映画が作りたいと思っていたという。つまりは、閉鎖空間におけるパニック映画。それが本作。ノエ監督は20人超のダンサーの肉体を使って大惨事を表現してみせた。 映画の序盤、自在なカメラワークで鮮烈に映し出されるのは、それぞれの個性を生かした迫力のパフォーマンス。人里離れた廃墟を利用してのリハーサルという設定。仕上がりは最高だったが、打ち上げで出されたサングリアに誰かが仕込んだLSDのせいですべてが狂っていく。限りなく創造的で、限りなく破壊的。人間という存在の底知れなさが、目に、心に焼きつく一本だ。

19/10/30(水)

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