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インディペンデント、自主映画、ドキュメンタリー、映画祭、特集上映などを中心に

水上 賢治

映画ライター

母との約束、250通の手紙

フランスではよく知られた文豪で、映画ファンならばジーン・セバーグの元夫としても認知されるロマン・ガリの自伝的小説を映画化した本作で、実質のストーリーテラーで作品の中心に立ち続けるのは、ピエール・ニネが演じるロマンで間違いない。 だが、気づくとシャルロット・ゲンズブール演じるロマンの母親ニーナから目が離せない。 『なまいきシャルロット』で二世俳優的な扱いでデビューしたときが想像できないぐらい、確固たるキャリアを築き、物議を醸すような作品への出演もいまだいとわないシャルロット・ゲンズブールのこれがすごみか。物語が先に進むほど、登場回数は減っていくのにその存在感が作品の中でむしろ大きくなっていく。 いまでいえば毒親的な子供を翻弄する母親の業を体現した彼女の演技をご覧あれ。

20/2/6(木)

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