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「名画座かんぺ」発行人による極私的旧作邦画オススメ

のむみち

名画座かんぺ発行人

松竹映画100周年“監督至上主義”の映画史

『霧の旗』12/12〜18 神保町シアター 「松竹映画100周年“監督至上主義”の映画史」(11/21〜12/25)で上映。 熊本から上京した桐子(倍賞千恵子)は、服役中の兄の無実を信じ、高名な弁護士・大塚(滝沢修)に弁護を依頼するが断られ……。山田洋次監督の清張原作サスペンス。 倍賞千恵子というと、まずみなさんの頭に浮かぶのは男はつらいよの「さくら」役でしょう。出演作を観ても、大体が「貧しいけれど明るく健気」な役柄が多い気がしますが、本作の倍賞は、ヤバい。いかにも復讐に燃えそうな顔をしていないのが、ヤバい。最初は復讐したくなる気持ちもよくわかるので同情的に観るのですが、映画が進むにつれ、段々滝沢修がかわいそうになってきます(笑)。そんな滝沢修が、嵌められていく弁護士役を熱演。後味悪~い、でも面白~い、です!

20/12/10(木)

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