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現代の名人芸を追い続ける

山本 益博

1948年生まれ 料理評論家、落語評論家、プロデューサー

「東京演芸協会」下席~爆笑いろもの演芸大行進~

「浅草演芸ホール」の上階にある「東洋館」は漫才、手品など色物専門の演芸場。 21日に出演する一人が、「指揮者の形態模写」の好田タクト。 クラシック音楽の指揮者、カラヤン、小澤征爾など、かつらをかぶったり、ひげをつけたりしながら、かれらの特徴を見事にとらえて真似をしてみせる。客がクラシックに通じていようがいまいが、押し通してしまうところがすごい。 関西出身だけに、上方の朝比奈隆という往年の名指揮者を必ず取り上げるのだが、東京のクラシックファンでもライブで聴けた人が少ない指揮者、客がぽかんとしてしまうことがほとんど。 そんな時、後半にラベルの『ボレロ』を、お客を取り込んで、演芸場を盛り上げることもしばしば。はじめは、遠慮がちに踊っていた客たちが、しだいに、楽しんで踊りだす。 なんともユニークな「いろもの」である。「タクト」の名前は、たけしが命名したとのこと。

20/10/18(日)

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