ミュージカル映画『四十二番街』(1933)を原作に1980年にブロードウェイで初演。その後のロンドン公演の舞台を撮ったのがこの愉しさに満ちたミュージカル映画。33年の映画から一貫してタップによる群舞が売りで、新作舞台の主演女優が脚を骨折、この舞台に命をかけた演出家の決断でダンサー志望の新人が起用されてスターが誕生する。原作映画にあったバズビー・バークレーの振付による幾何学模様のダンスと、ガワー・チャンピオンの振り付けも舞台用の演出で生かされ、それをまた映像で見やすく加工した芸の細かさ。映像と芸が魅力の舞台を一緒に楽しめるのがこの映画の優れたところ。軽快なタップの音が耳鳴りのように残って幸せ気分！

19/10/14(月)