今年も多くの第九の名演奏が期待される中で、私が最も楽しみにしているのは、2019年に常任指揮者に就任したセバスチャン・ヴァイグレ指揮による読売日本交響楽団の演奏です。 ヴァイグレは言わずと知れた、ワーグナーやブルックナーを得意とするドイツの大指揮者。コロナ禍の中、来日して演奏してくれるだけでも感激です。 歌手陣も充実。ソプラノの森谷真理とバリトンの大沼徹が外国人勢（ターニャ・アリアーネ・バウムガルトナーとAJ・グルッカート）に劣らぬ歌声を聴かせてくれるでしょう。 第九の前に演奏される三原麻里によるオルガン独奏のベートーヴェンとバッハの曲も楽しみです。 コロナ禍の中のベートーヴェン・イヤーを歓喜の声で終わらせたいものです。

20/12/8(火)