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オペラと古楽をとりわけ愛するコンサートソムリエ。司会や執筆で活動中。
朝岡 聡
アナウンサー
19世紀ギターの夕べ ~舞踏会の記憶~
21/7/8(木)
横浜市鶴見区民文化センター サルビアホール
19世紀ギターをご存知ですか? ガット弦を張り、現代の楽器に比べてひとまわり、ふたまわりも小さい。当然奏法、音色や響きも異なる。 このコンサートで井上景が使うのはウィーンの製作家シュタウファーの楽器をモデルにしているという。「舞踏会の記憶」と名付けられた一夜のプログラムは、フランスのナポレオン・コストと彼の師フェルディナント・ソルの作品、ほかに大バッハのパルティータなどが並んでいる。 フランスやスペインの薫り高い音楽に加えて「シャコンヌ」で知られるバッハのパルティータをガット弦ギターで聴けるとは実に興味深い世界。つま弾く楽器だけが持っている、特別に親密なる空間。限定50席ゆえの贅沢な小宇宙がここに。
21/7/7(水)