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水先案内人のおすすめ

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音楽は生活の一部、映画もドキュメンタリー中心に結構観ています

佐々木 俊尚

1961年生まれ フリージャーナリスト

リチャード・ジュエル

1990年代のアトランタ五輪爆弾事件で、マスコミと警察によって犯人扱いされてしまった警備員の実話を、クリント・イーストウッドが映画化。ポール・ウォルター・ハウザー演じる主人公は凄く肥っていて、典型的な勘違いワナビーでかなり痛い人として描かれている。普通だったら共感しにくい主人公なのだけれども、弱い立場の男性が弱者扱いされない(「キモくて金のないオッサン」問題と呼ばれている)ことが日本のネット言論でも議論になっていることなどを振り返り、逆にこの主人公の方が共感を呼べる仕掛けになっているところが非常に新鮮。主人公が美人の女性やイケメンだったらこの作品は成立しないだろう。

20/1/14(火)

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