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ドキュメンタリーの面白さを知ると映画の見方が変わる

村山 匡一郎

映画評論家、大学講師

ハウス・イン・ザ・フィールズ

フランス映画などにしばしば登場する一般にベルベル人と呼ばれるマグレブ地域に住むアマズィーグ人の生活を描いたドキュメンタリーだ。モロッコのアトラス山脈にある村で暮らす姉妹に焦点を当て、姉の結婚で心が揺れる妹の将来への希望と不安、あるいは感情の揺れ動きを繊細に描いている。監督のタラ・ハディドは建築家ザハ・ハディドの姪というが、本作は1946年にジョルジュ・ルーキエ監督が撮った『ファルビーク』に似て、四季の移ろいを通した村人たちの生活や風景などを点描しながら、男性と女性、都会と田舎、夢と現実などを背景に、思春期の若い女性の姿を静かに浮き彫りにする。ラストの姉の結婚式は圧巻だ。アマズィーグの伝統的な華麗な儀式と人々の踊りが土着の文化の香りを伝えてくれる。

21/4/3(土)

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