Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

水先案内人のおすすめ

評論家や専門家等、エンタメの目利き&ツウが
いまみるべき1本を毎日お届け!

現代の名人芸を追い続ける

山本 益博

1948年生まれ 料理評論家、落語評論家、プロデューサー

【公演中止】志の輔らくご 伊能図完成200年記念『大河への道』

渋谷・パルコ劇場復活恒例となった「志の輔らくご」。2021年は1月ほぼ一か月をかけて「伊能図完成200年記念『大河への道』」を立川志の輔が公演する。 「伊能」とは「伊能忠敬(いのうただたか)」のことで、今から200年以上前、徒歩で何度も日本沿岸を廻り、測量して、わが国最初の日本地図を作り上げた偉人である。 ある年、志の輔が千葉県の佐原を訪れたとき、たまたま入ったのが「伊能忠敬記念館」だった。そこで、感銘を受けた志の輔が、噺を作り上げることを思いついたという。 数年前、パルコ劇場でこの演目を聴いたとき、「偉人」が落語になるのかしらと思ったが、噺の運びが「地噺」風の落語になっていて、とても面白かった。 伊能忠敬は文化15年に亡くなったが、その4年後の文政4年(1821年)、地図が完成したので、2021年が完成200年と言うことになる。 この『大河への道』、噺の最後、舞台背景のヴィジュアルで締めくくられるのだが、仕掛けを話せないのが残念だが、客席から大きな歓声が上がるほどの驚きが待っている。 パルコ劇場ならではの「志の輔らくご」と言えよう。

20/12/30(水)

アプリで読む