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日本で(多分)一番多くの映画を観る(年間800本!=新作、旧作も入れると…)映画評論家

野村 正昭

映画評論家

海辺の映画館-キネマの玉手箱

初めて『EMOTION 伝説の午後=いつか見たドラキュラ』(1967年)を観た時の衝撃は忘れられない。映画って、こんなに自由でいいんだと、目から鱗が落ちた。『HOUSE ハウス』(1977年)の撮影現場を訪ねて以来、大林監督に親しく接していただき、何冊かの本に関わらせて貰った。“大林的戦争映画三部作”『この空の花 長岡花火物語』(2011年)『野のなななのか』(2014年)『花筐/HANAGATAMI』(2017年)を経て、この最新作は、大林作品の集大成というべき傑作になった。尾道の海辺にある唯一の映画館・瀬戸内キネマの閉館最終日に“日本の戦争映画大特集”のオールナイト興行があり、そこで映画を観ていた若者3人が、スクリーンの世界にタイムスリップする。無声映画、トーキー、アクション、ミュージカルなどが混在する、まさにこれぞ大林的映画快楽の世界へようこそ。

20/7/30(木)

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