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現代の名人芸を追い続ける

山本 益博

1948年生まれ 料理評論家、落語評論家、プロデューサー

タクト音楽祭 7 タクト&ユキ 二人会

寄席の色物と言えば、漫才、太神楽、紙切り、俗曲などそれぞれ色とりどりにバラエティに富んでいるが、「指揮者の形態模写」は異色中の異色と言えよう。 芸名に指揮棒のタクトを付けた好田タクトは、寄席の落語、漫才などに挟まって、カラヤン、小澤征爾はじめとする世界的な指揮者の「形態模写」を披露する。世界的に著名と言っても寄席の客には、カラヤン、小澤征爾は知っていても、朝比奈隆、チェリビダッケはまず知らない。知っていようがいまいが、指揮ぶりを誇張して、強引にやって見せる。 クラシックが大好きで、かつてカラヤン、朝比奈隆、チェリビダッケのライヴのコンサートを聴いたことのある私は、相当個性を引き出した指揮ぶりに感銘を受けながら、客受けしない「名人芸」に切なくなる時もあるが、こんなユニークな寄席芸は大事にしなくてはならない。 『タクト音楽祭』は年に一度の独演会だが、今年はエレクトーン奏者の神田将との二人会。どんなパフォーマンスを見せてくれるだろうか。

19/10/3(木)

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