ニューヨークの郊外。ゴシック調の豪邸で世界的ミステリー作家、ハーラン・スロービーの誕生会が行われる。 だが、翌朝彼は死体として発見される。容疑者はその日集まった一族と関係者。警察は私立探偵ブノワ・ブランに捜査協力を依頼するが・・・。 70年代のアガサ・クリスティ作っぽいが、ノリはちょっと軽い。ミステリー映画はトリックよりも捜査過程の人物スケッチが面白さの重要な肝となる。その点では、クリス・エヴァンスをはじめ、そこそこスター勢揃いの一族総容疑者にはワクワクさせられる。ダニエル・クレイグの探偵ぶりはポワロというよりも「名探偵コナン」の毛利小五郎に近いかな？伏線をちりばめ、最後に回収し、どんでん返しも裏切らない範囲の予定調和に満足。久しぶりに70年代仕込みの豪華ミステリーが、堪能できた。

20/1/30(木)