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水先案内人のおすすめ

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時代劇研究家ですが趣味は洋画観賞。見知らぬ世界に惹かれます。

春日 太一

映画史・時代劇研究家

ロード・オブ・カオス

歌謡曲、演歌、アニソンくらいしか熱心に聴いたことがない。そのため、さまざまなバンドを眺めていると、そのメンバーやファンがなぜこうも熱狂できるかが理解できないでいた。 が、それが映画となると話は別だ。理解できないからこそセンス・オブ・ワンダーの世界になり、その熱狂が新鮮な刺激を与えてくれる。 こと、メタル系バンドの話となると、一挙一動がぶっ飛んだものになるため、理解や共感関係なくエンタテインメントとして楽しめる。 本作もそうだ。 ノルウェーのメタルバンド「メイヘム」の自伝的作品なのだが、メイヘムに関しては1990年代のプロレス団体「WCW」にゲスト出演して演奏したことしか知らない。 それだけに、ここまで壮絶なバンドだとは!……と、たまげた。 もちろん、ひとつひとつの行動がぶっ飛んでいて期待通り楽しませてくれた。が、それだけではない。その奥底にある心理が繊細に描かれていて、諸々の狂行に至るドラマが切なく刺さる。 ノルウェーの牧歌的な景色とのギャップも効果的だ。

21/3/26(金)

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