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水先案内人のおすすめ

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洋画、邦画、時々アニメ 映画で人生が変わります

堀 晃和

ライター&エディター。記者歴27年、元産経新聞文化部長。映画と音楽と酒文化が守備範囲。

ミッドウェイ

先の大戦から75年が過ぎた。この間、数多くの戦争映画が製作されてきた。巨匠たちも、このテーマに挑んだ。スティーヴン・スピルバーグは『シンドラーのリスト』『プライベート・ライアン』など、デビッド・リーンは『戦場にかける橋』を。ロマン・ポランスキーは子供の時の悲惨な体験が背中を押したのだろう。『戦場のピアニスト』を撮っている。 『インデペンデンス・デイ』など壮観な映像で知られるローランド・エメリッヒ監督は、最新作『ミッドウェイ』の準備に20年もかけたという。戦争は眺める立場で違って見える。勝者、敗者で視点が変わる。エメリッヒ監督がそれだけの時間をリサーチに費やしたのは、そんな思いが背景にあるからだろう。 1942年6月、3日間に及んだ日米両軍の海戦は日本の運命を大きく変えた。映画の最大の見所は激しい戦闘シーンだろう。爆撃機が艦隊を攻撃する光景は圧巻だ。ただ、この作品を重層的な人間ドラマにしているのは、事前の情報戦をはじめ山本五十六やチェスター・ニミッツら実在の人物を丁寧に描いた点にある。豊川悦司、浅野忠信、國村隼、ウディ・ハレルソン、パトリック・ウィルソンら日米実力派俳優の演技を見つめてほしい。

20/9/8(火)

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