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演劇鑑賞年間300本、記者歴40年のベテラン

大島 幸久

演劇ジャーナリスト

四季 浅利慶太追悼公演 『エビータ』<東京> 劇団四季

浅利慶太追悼公演第3弾と銘打つのがミュージカル『エビータ』だ。1982年の初演以来、何回も上演し、総上演回数が1000回に迫った。 劇団というより浅利氏の執念が分かるのは初めて訳詞を手がけたのがこの作品。私生児として生を受けた主人公が、アルゼンチンの大統領となったペロンと結ばれてファーストレディに成り上がったエバ・ペロン。野心と情熱を持って鮮烈な人生を送った33歳の生涯を描く。 「嵐すさぶ日も抱き合い、苦しみも分け合った仲間たち……」。 このテーマソングは昨年9月に催されたお別れ会で献花の最初に流され、胸が熱くなった。苦難を乗り越えてきた劇団の仲間への思いが込められている。追悼公演に相応しい上演である。

19/6/12(水)

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