イ・ビョンホン主演の韓国映画『バンジージャンプする』(01) が基になっていると聞いて、興味を持った。『チョコレート・ファイター』(08) の脚本家として知られるタイ映画の実力派マシュー・チューキアット・サックヴィーラクル（チューキアット・サックウィーラクン）監督は、どうリメイクしたのか。96年のタイ、高校生ポップと転校生デューは、友情から愛情へ、いわゆるBLに発展するが、周囲から理解されず、離れ離れに。23年後、教師になったポップは、問題児の女子生徒リウに出会い、デューとの思い出がデジャブとなって蘇る。なるほど、『バンジージャンプする』では女→男だったのが、リメイク版では輪廻転生の順序を、ひっくり返したところが、ニュー・アレンジなんですね。『バンジージャンプする』と比較して見ると、原典を丁寧にリスペクトしているのがよく分かり、単なるBL映画ではありませんでした。

21/6/27(日)