今、イギリス演劇界で最も注目される女性演出家ルーシー・カークウッド。日本初登場となった昨年9月の舞台『チルドレン』は、福島の原発事故を題材としたワンシチュエーションの会話劇でした。ウィットに富んだ言葉の応酬から深層に潜む問題を掘り起こす、その腕前に痺れた人は、同じ栗山民也演出による今回の『チャイメリカ』も当然見逃せないはず。『チルドレン』よりも３年早い、2013年に『チャイメリカ』を発表したカークウッドは、30歳を前にして本作でローレンス・オリヴィエ賞最優秀新作演劇賞を受賞しています。天安門事件を象徴する有名な一枚の写真、戦車の前に立ちはだかったひとりの男を写した“タンクマン（戦車男）”の写真...

19/2/6(水)