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木谷 節子

アートライター

【2月27日で閉幕】ニューヨークが生んだ伝説の写真家 永遠のソール・ライター

20世紀後半、ニューヨークでファッション・カメラマンとして名を馳せながら、58歳で世間から身を引き、80歳を過ぎて出版された写真集によって再び見出されたソール・ライター(1923-2013)。彼の味わい深い色彩と詩情あふれる写真を中心に、ライターと人生の半世紀以上を共にした画家ソームズ・バントリーの絵画作品なども紹介する。ライターの構図やモチーフは、ボナールやバロットンなど19世紀末のパリで結成された「ナビ派」の作品を彷彿とさせる。「ナビ派」とは当時ヨーロッパを席巻していた「ジャポニスム」の洗礼を受けた若い芸術家グループだが、さらにライターは、浮世絵はもちろん、文学、建築、禅、長唄と、あらゆる日本文化に精通していた。「浮世絵的」と知らずとも、ユニークな構図をもった彼の写真に日本人がつい惹かれてしまうのは、そこに自分たちの美のルーツを感じとってしまうからなのかもしれない。

20/1/9(木)

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