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話題作、アート系作品を中心に
恩田 泰子
映画記者(読売新聞)
菊とギロチン
18/7/7(土)
テアトル新宿
肉体が強い印象を残す映画だ。革命の理想を追いかけるギロチン社のアナーキストたちは長い手足がうるわしいが、何だか地面から遠い。一方、女相撲の世界で生きる女たちは地べたの上で身一つ、自分たちを縛るものから自由になろうと格闘している。そんな両者がつながったら――。 革命と生活。男と女。触れ太鼓とサムルノリとジェンベ。この映画の中で、異質と思われていたものが結びつく時、風が起こるような心地がする。何かが動き...
18/7/3(火)