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水先案内人のおすすめ

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いつも劇団四季と宝塚と歌舞伎を上演中の劇場にいます

原田 順子

演劇ライター

宝塚花組『A Fairy Tale —青い薔薇の精—』/ レヴューロマン 『シャルム!』 東京宝塚劇場

東京宝塚劇場で11月24日まで上演中の宝塚花組公演『A Fairy Tale-青い薔薇の精-』『シャルム!』は、トップスター明日海りおのサヨナラ公演です。 植田景子作・演出の『A Fairy Tale』で明日海が演じるのは、自然界の掟を破って人間の少女と交流を続け、罰として、その色を禁断の青に変えられ、闇と孤独に生きる薔薇の精。薄いブルーの衣裳を着た明日海は、ガラス細工のように繊細で哀しげでクール、代表作『ポーの一族』のエドガーにも通じる妖しい美しさです。 この公演が新トップ娘役のお披露目となった華優希も、明日海の最後の相手役として、純粋無垢な少女時代から、幸薄い人妻、さらには謎めいた老年期までを演じ分け、演技力の高さを証明しました。 次期トップスターの柚香光は、薔薇の精霊が去って枯れ果てた庭を再生しようとする、植物研究家を丁寧に演じています。 稲葉太地作・演出のショー『シャルム!』では、やはり最後はカッコいい男役を観たいというファンの気持ちに応えるように、スーツや軍服、黒燕尾など、まさに男役明日海りおの集大成が観られます。中でも、明日海がシンプルな黒燕尾で万感の思いを込めて歌う「CHE SARA(ケ・サラ)」は絶品です。

19/10/24(木)

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