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水先案内人のおすすめ

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エンタテインメント性の強い外国映画や日本映画名作上映も

植草 信和

1949年生まれ フリー編集者(元キネマ旬報編集長)

どん底作家の人生に幸あれ!

現在も読み継がれている19世紀イギリスの国民的作家チャールズ・ディケンズの小説は、過去に何度も映画化されている。例えば、『オリヴァー・トゥイスト』は8度、『クリスマス・キャロル』は9度、本作『どん底作家の人生に幸あれ!』の原作『デイヴィッド・コパフィールド』は6度。シェイクスピアに遠く及ばないが、なかなかの数だ。 前説が長くなったが本作は、母の再婚相手によって工場に売り飛ばされ過酷な労働に明け暮れるデイヴィッドが主人公。やがて彼は伯母に引き取られ幸せな生活を手に入れるも、事態が暗転。再びどん底生活に。だが彼がいつも書き留めていた人間たちに関するメモの数々が、“ある奇跡”を巻き起こしていく……。デイヴィッドの“どん底”から“僥倖”へと目まぐるしく転変するジェットコースター人生と、ディケンズの半生が重なる醍醐味と面白さ。 1820年代ヴィクトリア朝時代の風俗・生活の再現が興味深く、ディケンズの世界に遊ぶ楽しさに充ちている。物語もテンポよく弾み、“笑い”が必要な世情に適った映画だ。 デイヴィッドを演じたのは、『LION/ライオン~25年目のただいま~』のデヴ・パテル。監督は『スターリンの葬送狂騒曲』で政治家たちのドタバタ権力闘争をシニカルな笑いたっぷりに描いた鬼才アーマンド・イアヌッチ。

21/1/18(月)

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