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“燃え”なければ映画ではない!アツい作品をセレクト
相馬 学
フリーライター
ボーダー 二つの世界
19/10/11(金)
ヒューマントラストシネマ有楽町
今年いちばんの傑作『ジョーカー』に続き、今やスリラーの本場となった北欧からの本作もまた、狂っている世界に対する強烈な一撃。 醜い容姿と、他人の邪心をかぎ分ける特殊な能力を持った女性の数奇な物語。『ぼくのエリ 200歳の少女』の原作者によるストーリーらしい寓話性を宿しつつ、環境破壊を視野に入れながら、人間の内面の醜さを暴き出して突きつけてくる。 ヒロインの独特の顔つきにクローズアップする映像もインパクト大で、見ているこちらの内面をえぐられるかのよう。そう、彼女は我々の邪心さえも見つめている。ヒロインのラストの表情は人間にとって希望なのか、絶望なのか!? とにかく、論議を呼ぶ作品であることは間違いない。必見!
19/10/12(土)