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水先案内人のおすすめ

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いつも劇団四季と宝塚と歌舞伎を上演中の劇場にいます

原田 順子

演劇ライター

歌舞伎座『七月大歌舞伎』

7月の歌舞伎座夜の部では、来年5月、十三代目市川團十郎白猿を襲名する市川海老蔵が、4幕13場の通し狂言で13役を早替りし、宙乗りまでするという、“13尽くし”の『星合世十三團』が上演されます。 この狂言は、『仮名手本忠臣蔵』『菅原伝授手習鑑』と並ぶ三大狂言のひとつ『義経千本桜』がベースになっていますが、海老蔵が挑むのは、その中の代表的な3役、渡海屋銀平実は新中納言知盛、いがみの権太、佐藤忠信実は源九郎狐はもちろんのこと、「鳥居前」の武蔵坊弁慶や、「木の実」の主馬小金吾、「鮨屋」の弥左衛門と弥助実は三位中将維盛など、この狂言に登場する主だった役のほとんどで、それをすべてひとりで演じようという海老蔵のパワフルさ、サービス精神には、ただただ感心するしかありません。 さらにその13役の中には、私が歴史上の人物として個人的に好きな川越太郎と、その娘で源義経の正妻、卿の君も含まれていて、海老蔵がその辺りをどんな風に演じ分けるのか、かなり気になっているところです。 このほか、義経役は中村梅玉、静御前は中村雀右衛門がつとめます。

19/6/30(日)

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