東京国立近代美術館のキュレーター、蔵屋美香さんを迎え、１年を通じて「絵と、」というテーマで絵画を紹介する連続企画。2011年の東日本大震災後、変容する社会へのリアクションの早い写真や映像・パフォーマンスに対して、絵画はどのように現実にかかわっていけるのか。そんな問いを立てている。 　今回で３人目にあたる村瀬恭子さんは、1989年から20年以上ドイツに暮らし、2016年に帰国したため、3.11を経験していない。だが、あのとき被災地にいなかった人も大勢いる。そして今やみな相次ぐ自然災害に不安を抱えて生きている。 　地下にあるギャラ...

18/9/26(水)