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水先案内人のおすすめ

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邦画・洋画、話題作は見逃さない。年間新作鑑賞130本以上!

笠井 信輔

1963年生まれ フリーアナウンサー

いのちの停車場

こんな吉永小百合は見たことない。大病院の救命医療責任者から金沢の小さな医院の在宅医に転身した主人公が、様々な命と向き合う物語。冒頭はまるで『救命病棟24時』の主役のよう。成島出監督はこれまでの吉永映画の常識を覆すべくいくつものチャレンジを行い、こんな小百合はどうですか? と提示する。 本作の魅力のひとつは吉永小百合を“至らない人物”として描いている点だ。在宅医として直面する一つひとつの学びが、そのまま観客の学びとなってゆく。そして、彼女にも辛い試練が訪れる。成島監督と女優・吉永と製作半ばで急逝した岡田裕介プロデューサーから出された究極の「宿題」をあなたはどう解釈するだろうか? あの後、主人公はどうしたか? 語らずにはいられない。

21/4/29(木)

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