この手で来たか！　これもアリだ！ 『ボヘミアン・ラプソディ』の大ヒットに続けとばかりに、今度は、エルトン・ジョンの自伝音楽映画だ。し・か・も、同じ監督とは!!　 別に柳の下のドジョウを狙ってるわけじゃない。 『ボヘミアン…』完成直前に降板したブライアン・シンガー監督に代わって、急きょ仕上げ監督として選任されたのが本作のデクスター・フレッチャー監督だったのだ。イギリス・カリスマシンガー・薬・ゲイ…...、フレディ・マーキュリーとエルトン・ジョンはキーワードが似ている。一番の違いは、エルトンは生きている！　しかも本作の製作総指揮！　『ボヘミアン…』以上に暴露的にエルトンの負の人生と内面が描かれ、「だからこそ私なのだ」という人間賛歌になり得ている。その意を受けてすべて自分で歌い切った主演タロン・エガ―トンが非常にいい。

19/8/23(金)