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日本の舞台のほか韓国演劇、フィギュアスケートにも関心あり

上野 紀子

演劇ライター

新国立劇場演劇『オレステイア』

斬新なテイストのギリシャ悲劇が新国立劇場に登場します。アイスキュロス作の『オレステイア』三部作(『アガメムノン』『供養する女たち』『慈しみの女神たち』)を、大胆にも換骨奪胎して再構成したのは、注目の英国人作家・演出家ロバート・アイク。戦争によって引き起こされた子殺し、親殺しのドラマから浮かび上がるのは、憎しみの連鎖をどう断ち切るべきかという今に引き継がれる永遠の課題。過酷な運命を背負ったオレステスを主人公に、アイク版『オレステイア』は2400年前に提示された壮大なテーマを、21世紀の家族劇の触感で綴ります。オレステス役の生田斗真さんを始め、音月桂さん、趣里さん、横田栄司さん、倉野章子さん、神野三鈴さんほか、キャストは総勢わずか12人。となると、コロスの存在をどう描くのかも気になるところです。演出を手掛けるのは、新国立劇場ではサルトル作『アルトナの幽閉者』などで高い評価を得た上村聡史さん。舞台美術にも驚く仕掛けがありそうな、その手腕に期待します。

19/6/1(土)

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