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木谷 節子

アートライター

古典×現代2020―時空を超える日本のアート

東洋美術研究の最高峰にして、世界最古の美術雑誌『國華』と、近現代美術を中心に展覧会を行ってきた国立新美術館とのコラボレーション。江戸時代以前のビッグネームと、日本を代表するクリエイターたちの作品を組み合わせて、そこに新たな魅力を発見する展覧会だ。北斎×しりあがり寿、円空×棚田康司など、興味深い組み合わせがあったなかでも、ひときわ美しい空間に驚いたのは光琳の弟・尾形乾山の陶芸とデザイナー皆川明のテキスタイルが、時空を超えて響きあっていた展示室。また建築家・田根剛が鎌倉時代に作られた日光・月光菩薩立像のために用意した光と声明のインスタレーションは、今のコロナ禍を浄化し、その先の未来へ足を踏み出すよう促してくれるような、祈りの空間となっている。

20/6/24(水)

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