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巨匠から新鋭まで、アジア映画のうねり
紀平 重成
1948年生まれ コラムニスト(元毎日新聞記者)
作兵衛さんと日本を掘る
19/5/25(土)
ポレポレ東中野
１枚の絵を見た人がその後の人生を変えることがあります。それが2000枚、絵の中の炭鉱労働者が今にも動き出しそうな生々しい姿を描いた山本作兵衛の記録画と日記を基に生前の彼を知る人々らの証言も交えたドキュメンタリー。黙々と働く労働者の遠くを見据えるような目は国のエネルギー政策が石炭から石油へ、さらに原子力発電へと転換され、そのたびに労働者を使い捨てていく日本の縮図を見事に射抜いているように見えます。 絵や日記が日本初のユネスコ世界記憶遺産に登録されたのは東日本大震災による福島第一原発事故から2カ月後の2011年5月でした。作兵衛の描いた絵は記憶し語り継いでいかなければいけないことを我々に示唆しているように思えます。
19/5/22(水)
