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歯に衣着せない辛口コメントが人気のクラシック業界ご意見番

東条 碩夫

音楽評論家

新国立劇場オペラ『カルメン』

大野和士・新国立劇場オペラ部門芸術監督が、名演出家アレックス・オリエを迎えて新演出を試みるビゼーの『カルメン』。あまりにも有名なオペラだが、今回は、音楽はそのままに、舞台を現代の日本に設定し、ロック・ミュージシャン的扮装まで登場させるという奇抜な演出とのこと。既存の「殻」にとらわれない意欲的な観客には、きっと面白がられるだろう。 どんな名作オペラでも、いつまでも定まりきったスタイルの舞台で観ていては、飽きてしまう。たまには新しい視点の演出で観るのも悪くない。何年か前、メトロポリタン・オペラでも、ラスヴェガスを舞台とした演出の『リゴレット』が上演され、大受けになったことがある(あれは面白かった!)。今回の演出家オリエは、「今までのカルメンの舞台を忘れて、先入観なしに観ていただきたい」と語っている。 新国立劇場での指揮は大野和士、カルメン役はステファニー・ドゥストラックだが、このプロダクションは、沼尻竜典の指揮と、一部の歌手を入れ替えた配役で、びわ湖ホールでも上演される(7月31日と8月1日)。

21/6/29(火)

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