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ドキュメンタリーの面白さを知ると映画の見方が変わる
村山 匡一郎
映画評論家、大学講師
ランブル 音楽界を揺るがしたインディアンたち
20/8/7(金)
東京都写真美術館ホール
今日のポピュラー音楽にアメリカ先住民の伝統音楽とそれを受け継いだ先住民のアーティストたちの大きな影響があったことは、恥ずかしながら初めて知った。ジミ・ヘンドリクスもそうだったとは! そんな先住民のアーティストたちの歩んだ歴史と音楽界への影響を描いたドキュメンタリーであるが、筆者のようにあまり音楽界に詳しくない人でも、その抑圧された歴史を知ることばかりか、例えばトニー・ベネットやイギー・ポップなど、次々と登場する著名なアーティストの演奏と証言には思わず魅せられてしまう。なかでもタイトルにもなった1950年代のリンク・レイの貴重な記録映像は見ものである。アフリカ系と同様、抑圧されてきたアメリカ先住民の音楽的遺産とその才能には驚きを禁じえない。
20/8/4(火)