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水先案内人のおすすめ

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生きのいい日本映画を中心に、大人向け外国映画も

平辻 哲也

1968年生まれ 映画ジャーナリスト

いちごの唄

NHK朝の連続テレビ小説「ひょっこ」の脚本家・岡田惠和氏とパンクロックバンド「銀杏BOYZ」の峯田和伸が共同名義で執筆した同名小説を原作にした、“いちご”のような甘酸っぱい青春ストーリー。「銀杏BOYZ」の名曲「漂流教室」「ぽあだむ」などを基に、青年コウタ(古舘)が中学時代、密かに「女神」と崇めていた初恋の相手、千日(石橋)と10年後に再会し、恋心を抱く姿を描く。 コウタは思い込みが激しい、純粋すぎる青年。人をまったく疑うことなく、あくまで真っ直ぐだ。あまりに浮世離れしている。しかし、ミュージシャンで俳優の古舘佑太郎が演じると、この広い世の中には、こんな男もいるかもしれない、と思えるから不思議だ。 一方、過去に影を持つヒロイン役は『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』『きみの鳥はうたえる』などで知られる演技派・石橋静河。演技の見せ方が対照的な2人がそれぞれ自分流で演じていることが物語の世界を広げている。くしくも、二世同士の競演となった。 少し甘すぎるところもある、ファンタジックな青春ストーリーだが、古き良きハリウッド時代のフランク・キャプラ監督の名作のような雰囲気もあると言ったら、ほめすぎか。青春映画では、主人公が走るシーンは常套手段だが、古舘の走る姿が素晴らしい。これこそ、青春だよな、としみじみ感じ入ってしまった。

19/7/4(木)

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