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古今東西、興味のおもむくままに

藤原えりみ

美術ジャーナリスト

日本・フィンランド外交関係樹立100周年記念 モダン・ウーマン―フィンランド美術を彩った女性芸術家たち

フィンランドの画家といえば、まず思い浮かべるのは『ムーミン』シリーズでお馴染みのトーベ・ヤンソン(1914〜2001年)、そして2015年から16年にかけて個展が四カ所の美術館で開催されたヘレン・シャルフベック(1862〜1946年)だろうか。そんな程度の認識しかなかったため、19世紀後半から第2次大戦後にかけて活動した女性芸術家に焦点を当てたこの展覧会を見て唖然呆然。 まず何よりも衝撃的だったのは、日本では江戸時代末の19世紀半ばに創設されたフィンランド芸術協会併設の素描学校が当初から男女共学であり、男女同じアトリエで学んでいたこと。そして、19世紀末には、助成金を得てデュッセルドルフやパリなどで学ぶ機会が与えられるようになり、今回紹介される5人の画家と2人の彫刻家も素描学校で学んだ後にパリで研鑽を積んでいること。 さらに彼女たちの形態把握能力の高さと、独自の画風を確立していくプロセスに目をみはる。「男性アーティストに比べて女性アーティストは劣る」などという差別的認識がいかにお門違いであることか痛感することだろう。 東京美術学校が男女共学になるのは東京藝術大学へと改組された戦後のことだ。この彼我の時差(100年!)に愕然とする……。

19/7/10(水)

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